2009年11月30日月曜日

秘密の亀ビーチ。 オアフ ノースショアの旅。

翌日、日曜日 (11月22日)は、午前中は、Royal Hawaiian Hotel 前の、ビーチで遊ぶ。ここは、遠浅で、砂も、さらさら。West Edmonton Mall の、波のプールが大好きな我が家の面々は、本物の波で、遊べて、大喜び。


午後からは、混雑しそうな、ワイキキビーチを逃れ、北へ。12年前に来たときから、一度は、行ってみたかった方面へのドライブ。現地には、LeaLeaだの、アロハストリートだの、ハワイアイだのという、無料の日本語現地情報誌が、そこらじゅうにあふれていて、情報は、たっぷり。でも、どの雑誌にも、北の ”秘密の亀ビーチ” と、書いてあって、それが、どこだかわからない。どの地図にも、そのポイントが書かれていない。。ビーチに、亀が、良く甲羅干しに上がってくるところらしい。

そこで、前日の夜に、ホテルのアクティビティーセンターのおじさんに、聞いてみた。『日本語情報誌には、全部、秘密の亀ビーチ!って、書いてあるんだけど、North Shoreで、亀があがってくる所はどこ??』 『There is NO secret any more!!』 (秘密なんてないよ~)って、そのビーチの名前と場所を、小さな地図に、『この辺』って感じで、書き込んでくれた。ハレイワタウンから、サンセットビーチ方面に向かい、ワイメアビーチの手前だよ。。『ラッキー!』やっぱり、秘密!と書いてあるのは、日本人観光客を、オプショナルツアーに引き込む”わな”なんだろうなあ。。と、そのときは、思ったわけです。

わが家は、レンタカー(7人乗りの、ミニバン)を借りていたので、にわかに、運転手 光、ガイド私。。という、大多和ガイドサービス(OGSと呼ばれてましたぁ~)が、出来上がり、合計7名のご一行は、一路、北を目指しました。 パイナップル畑、コーヒー農園を越え、North Shoreへ。 まずは、一路、サーファーズパラダイス サンセットビーチを目指しました。 風が強い季節に入っていて、波は、素人が見ても、これは、きっとサーファーは、うはうはだろうな。。と、容易に想像が出来ました。 あれ? あっと言う間に、ワイメアビーチに来てしまいました。 亀ビーチは、これより手前?って、聞いてなかったっけ??と思い、帰りに探そうと、まずは、サンセットビーチに行きました。


この2人も、ハワイに住んでたら、たぶん、サーファーだったでしょう。なんせ、大波に、人一倍、(いや、二倍!?)狂乱していました。 

それにしても、カナダの国立公園内は、ビューポイントには、ちゃんと、看板が出てて、整備された、駐車スペースがあって、だれにでも、ここが、どこか。って、解るようになっているのに、サーフィンの世界大会が、行われるこのビーチすら、大きな駐車場はないし、どこから、どこまでが サンセットビーチエリアなのかの、サインもないし、まあ、のんびりしていること、この上なし。 遊泳は出来ないので、戻りがてら、ワイメアビーチに立ち寄りました。ここも、今日は、高波で、ライフガードが、何分かに一回、『通常より高い波が来るので、小さい子供、経験の無い人は、ビーチに今すぐ、上がって!』という、注意勧告放送が流れるような、高波。 上の2人は、もみくしゃにされるまで、波に向かって行きました。 そのビーチでは、素っ裸で、砂まみれで、超高速ではいはいする、赤ちゃんに会いました。(というか、ごろごろしているところに、はいはいで、突っ込んできて、襲われました。)



このパワフルな、ヨーイという赤ちゃんを連れていたのは、カナダのナイヤガラから、来て、この冬一杯ハワイで過ごす!という超ラッキーなご家族でした。ワイメア滞在の後は、ハワイ島で、農家で、働きながら、ただで、住まわせてもらうという エクスチェンジのプログラムで、来年の、3月一杯まで過ごす予定。。ということでした。お父さんが、ナイヤガラの、ガラス職人だそうで、『好きな時だけ、働けばいいのよね~。』と、また、お気楽な発言。 『彼は、アメリカ生まれで、カナダとの2重国籍だし、気に入ったら、2ヶ月延長して、5月一杯ハワイ島にいるわ~~。』と、話すお母さん。 そうだ!と思って、亀ビーチの場所を尋ねたら、『聞いたことは、あるけど、良くわからないわ~。私達はまだ行って無いし。。そうそう、ライフガードに聞くのが一番良くない??』 『その通り~~。』と思って、ライフガードのおじさんに早速 情報集めのため、突撃。

彼らの答え。『ワイメアビーチから、ハレイワ方面に、向かい、3つ目の、Big Opening。(見晴らしが開ける場所) 道の反対側に、牧場があって、白い柵があるよ。それが目安。』 『サインは、何かある?』 『そんなもんは無いね。』 『???そうなんだぁ。見つけにくいはずだ。。。』 そこからは、ドライバー光は、ゆっくり運転。みんなで、きょろきょろ。 Openingと言われても、はっきり、スコンと、視界が 開けるわけでもなく、これかな? これかな?? 『ああ~~。ここだ!』 HISの、パンフレットに出てた、写真と同じ、半島のような、光景が、目に飛び込んできてわかりました。 ここもまた、サインも、駐車場もない。 道端に、車を止めて、そのビーチに近づいていくと。。。なにやら、数人が何かを囲むように集まっているではありませんかぁ~。


い、いたぁ~~~。しかもかなりでかい!




なんだか、作り物の置物のよう。でも、確かにまばたきしてるし、おまけに、大きなゲップまで。



人が、近づき過ぎないように、赤いロープの目印。そばに、現地在住の日本人ボランティアの、解説員の人 (Namiさん)がいて、『この亀は、この沖合いに、生息する24匹の亀のうちの一匹、名前は、スキャロップ。(甲羅に、ホタテのような模様があることより)』 500マイルも離れた、小さな無人島で、産卵するこの海亀の生態を沢山、話して聞かせてくれました。 一回の産卵で、何百も卵を産み、そのうち、大人まで生き延びられるは、100匹に一匹。 小亀は、約25年も、海に浮かんで漂い続け、海面に浮いているものなら、くらげでも、海草でも何でも食べる雑食。 25年くらいかけて、大人になり、そのころになると、ようやく、オスとメスの違いが、シッポの形状から判断できるようになること。大人になると、亀は、草食オンリーになり、海草を求めて、はるばるこの海岸近くに泳いでくるんだとか。 メスは、また、500マイル泳いで、産卵場所に向かい、2年に一回のペースで、そして、一生、産卵を続けること。。

雄大な自然と、海の野生と、生き残りの厳しさと、色んなことに、思いをはせました。 スキャロップとの出会いも、何だか、感慨深いものになりました。

その後は、思いっきり、日本人観光客の乗りで、ミーハーして、ハレイワタウンで、お土産買って、松本商店で、山盛りの、シェイブアイスを食べました。

でも、あのビーチは、現地を知る人に案内してもらわないと、多分、一般観光客では、自力ではたどり着けそうもありません。 なぜ、秘密の亀ビーチ。。。と、あちこちに歌われているのか、よ~く、解りました。

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