2012年9月14日金曜日

ゆるぅ~く、そして、ふつふつと、流れる人々。。


来週頭から、始まる、200人級のコンファレンスの、バンケットディナーに、オーガナイザーからの、リクエストで、Native Dance (北米の先住民達の踊り)の、エンターテイメント パフォーマンスをアレンジすることになった。

普通の、というか、一般的なコンファレンスでは、エンターテイメントやら、ミュージシャンやらの、アレンジの代行は、ほとんど(例外はあり)しないんだけど、このコンファレンスは、ちょっと特殊で、Conference Management Packageと言って、コンファレンスの登録作業もふくめ、かなり、色んなことをを請け負ったり、助けたり。する、お任せアレンジ。。のグループ。

先住民の人たちは、21世紀のこの時代でも、なんだか、のんびり、ゆる~く生きてて、

(西カナダの先住民族は、白人との流血戦の歴史を、持っていない。カナダの国のなりたちの頃から、上手に、すり合わせが行われて来ていて、居留区ってのを与えられて、保護されている状態で、長いこと暮らしてきているので、真面目に働かなくても、生きていかれる。。ってことで、アルコールに走ったり。。。という反面もあるものの、とにかく、皆さん、ゆる~く生きている。。。)

北米式の契約社会。。ってのにも慣れてる風じゃないし、ペースの速い、メールでのやりとりやコンファメーションの取り交わし。。なんて、さっさとしてくれたりはしない。ってわけで、あれこれ、忙しいオーガナイザーが手配したら、ぜんぜん進みそうもない気配だったので、代行することにした。

センターには、アボリジナルリーダーシップという、プログラムがあるので、その担当者に、このあたりの、Buffalo Nation (バッファロー族)の家族の連絡先を紹介してもらった。 (バンフにある、Luxton Museum (インディアンの歴史博物館)を、運営? 経営の担当?しているご家族です。)

最初、E-mailした。

いつまでたっても、返事が来ない。

で、Museumに、電話した。 その日は、紹介してもらった人は、いなかった。 月曜日か、火曜日に、もう一回電話して。。っていわれて、翌週明けに電話。

そしたら、バンフセンターの、アボリジナルリーダーシップから、紹介で。。ってくだりが良かったか、すんなり、ご家族をまとめてる、Mr. Wesley 氏と、おしゃべりできた。

ダンスと、ドラムのパフォーマンスをお願いしたら、ぜんぜん、詳しい話もしてないのに、日にちだけ、ノートに書き取っている風な音が向こうでして、

Mr. W  『OK~。』
私。 『え、それで良いの? <<心の声』
     こっちから、時間、場所、バンケットの流れ、登場のキューの話、準備の場所、食事券が付く。。などなどの説明。

Mr. W 『That's Great!』 

料金の要求額も、ほぼ、こちらまかせ。 

私。 『支払い額には、GST (消費税)とか、つけた方が良いの? 』
Mr. W 『え、どっちでも。。』
私。 『?』 

彼らは、きっと、税制に関して、別枠の世界? だっったっけ? なのかしらん。。とか、そういう、タックス払わなくちゃいけないほどの、収入が無いから? 保護のかさの下だから?? 良くわかんなかったけど、どっちでも、いいなら、つけないよ。。ってことで、話をおえ。。

Mr. W 『あ、でも、支払いは、当日、お願いね。』

なんとなく、つられて、私も、ゆる~くなってきちゃって、

私。 『O~K~。。。了解。。オーガナイザーさんに、お願いしておくね~。』

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それでも、なんでも、日本人な私。こちらからの、正式なお願いの用紙を、日にちや、場所や、時間を書いて、キチンと届けた。。ってのを、自分が確認しないことには、なんとなく、心が落ち着かなかったし、面識も無い家族だったから、バンケットの、要綱を記し、私の携帯連絡先も、書き込み、招待状の形に、して、仕事帰りに、Mr. W に会いに行ってきました。

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Mr. W と、奥様が、ゆる~く、笑顔で、迎えてくれました。
博物館閉館6時、ぎりぎりの時間だったので、お客さんもいなくって、
受付横の、テーブルに招かれて、三人で、ひとしきりおしゃべり。

アメリカ人の観光客のカップルは、
『もう、閉館だよ』
って、6時5分前に、追っ払われました。

1万2000年以上前に、氷河の途切れていた、場所を伝って、
アジアの大陸から、ベーリング地峡 (その当時は、まだ、氷河時代が
終っておらず、世界の水分は多くが氷として、地上にあったため、世界の
海面は、今よりずっと低く、今のベーリング海峡が、地峡だった) を越え、
この大陸に進出してきた。。。

という、先住民。

生命力は、実はものすごく、ふつふつと、たくましく流れ
息づいて (生き付いて) 来ている人たち。

最後に、じゃあ、来週の火曜日の夜、よろしく。。

って、二人と握手したら、 農家の人。。とか、
労働者。。とかの手とは全くちがって、

ふわふわ、ふにゃふにゃ~。。の
やっぱり、ゆる~~い、お手をされていた。

昔は、移動テント (ティーピー)に住み、
バッファローを追い、

シャーマンに従い、
(超自然的存在と直接接触・交流・交信する役割を主に担う役職の人。
呪術の使い手)

現代人の私達には、想いも描けない世界に
生き生きと暮らしていたんだろうな。。

と、思ったり。

彼らと喋ったら、

ほんわか、あったかく、で、何かが、
ゆる~~く、なりました。

この忙しく、あわただしい現代に、
こんなふんわりした笑顔で、ゆる~く、喋れる人たちが
まだ、いるんだなぁ。。

それも、こんなに近くにいたんだなぁ。。

って、バンフ在住長いけど、
実感したことのない、エネルギーにふんわり包まれた瞬間でした。


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Mrs. W 『ドラマーと、ダンサーを合わせて、15人から、20人で、行くわ。』。。って。
Mr. W 『衣装の着付けには、30分は、かかるかな。。。』

ホントに30分で澄むんだろうか。

時間通りに、ショーアップしてくれて、ちゃっちゃと、ドレスアップして、

タイミングよく登場して、

ゆる~く、踊って、

お客さん巻き込んで、最後は、幸せの踊り。。。の輪。。

に、なるんだろうかな~。

終るまでは、アレンジした立場としては、ホッ。。とできないんだけど、

なんとなく、面と向っておしゃべりした、このご夫婦には、

なんとなく、ホッ。。とせざるを得ないような、

ゆる~い、空気がありました。


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