2013年3月23日土曜日

娘と二人旅。 Ottawa編。 その3。

2013年3月16日。土曜日のお話です。

(多分、いつものように、本日も長いです。。。)


今日、アルバータに帰ります。でも、夕方のフライトなので
3時まで、Ottawa散策です。

週末なので、マーケットの周りには出店も出てて、賑わい始めています。

あかりが、このByward Marketの中の
手作りアクセサリーを、自分のお土産にって。

ちょっぴりヨーロピアンな、ジプシー風のおばさまが、

こんなペンダントをその場で作ってくれます。
好きな、ちいさなガラス容器を選び、

その中に、小さなお米粒に名前を書き込んで

特殊な油と一緒に詰めてくれる一品です。
ほんの数分で、完成。

こんな感じ。 よく、こんな小さく文字が書けるもんだぁ。

マーシェスタイルのデリで、ブランチ。

その後、また徒歩で、

パーラメントヒルへ。

今日は、中のツアーに参加です。
色んなツアーが無料で、提供されています。

今日は、一般的なツアーに参加。
開始時間まで、待つ間に、ピースタワーに上ります。

ちなみに、この建物に入るときは、飛行機に
搭乗する際とほぼ同様の、セキュリティーゲートを
通ります。

案内の人を入れて、最高8人までしか乗れないエレベーターで
9階へ。

ピースタワーから、見下ろす、国会議事堂の裏側の塔。
ここ、後から行きますが、国会図書館のタワーです。

この建物は1876年の原型を留めている唯一の部分で、
それ以外の建物は、1916年に火事で消失。
今の本堂、West Block, そして、East Blockの、建物は、
火事の後に再建されたんだそうです。

オタワ川の向こう、ケベック州。

二週間ほど前に、気温が16、17度越え。。って日が
あったそうで、川はだいぶ解け始めています。

カナダの最高裁判所ビル。

連邦ビル。

首相のオフィスビル

East Blockとその向こうに、
Chateau Laurier

タワーから降りてきて、
そのタワーの心臓部のメモリアルチェンバーへ。

ここには、

カナダ国家のために、戦争にはせ参じ、
尊い命を落とした戦士の人々の
解る限りの名前が、美しい台帳に、美しい手書きの
カリグラフィーで、丁寧に記載されています。

しんとした、教会の中のような空気です。

大切に保管されているこの台帳のページも、

毎日朝、一ページづつ、めくられて行くのだそうです。

第2次世界大戦でも、沢山の命が米軍の援軍として、
世界の各地に散ったんです。

勝戦国だろうが、敗戦国だろうが、

ちってしまった一つ一つの命の重さや、
価値には違いは無いはずなんだけど。

人が人をあやめずに済む
世界をどうやったら、人類は、構築
できるでしょうか。

歴代首相の巨大肖像画が廊下を彩ります。
この人、豪腕首相でした。20代首相、ジェン クレチェンさん。

経済立て直しのため、自らの
そして国会議員の給料削減を率先した方。

GST(日本で言う所の消費税)は、この方の力があって、
7%から、5%に下がったんじゃなかったっけ?
(任期 - 1993~2003)

この方、カナダ史上いまだたった一人の女性首相。
Kim Campbell (キム キャンベル)さん。

たった一年にも満たない、の任期でその座を降りましたが、
1993年。 私達が、カナダの移民になれた年の19代首相です。

Brian Mulroney 18代首相。
私がカナダにワーホリで、来た1988年は、
この方の時代でした。
(任期-1984~1993)

建物の中は、本当に中世の建築を感じる
ディテールがどこも、ここも素晴らしい。

このギャラリーで、12時20分のツアー開始を待ちます。

廊下には、各代の、Senator (上院議員)の
名前が刻まれたプレート。

反対側の廊下には、Member of House of Common (下院議員)
名簿。

天井も、どこもかしこも、ゴージャス。

プレスホール。
国会前後のプレスコンファレンスはこのホールから
が多いそうです。

で、衆議院議員会場。

緑は、カナダのイメージカラーというのもあるけれど、

もともと、英国宮殿では、前庭の芝生で、
人々の会議が始まった。。という
歴史を映す背景もあるそうです。

インタープリターの女性の話は、とても、
聞きやすく、解りやすく、素晴らしいガイドでした。

廊下を抜けて、

いよいよ、本日のハイライト、

国会図書館の中。

とんでもない、素晴らしい場所でした。

1万冊を越える蔵書。

もっとも古い書物は、1500年代の物があるそうで、

図書館の中心には、Queen Victoria像。

そして、もっとも価値のある本は、現在では、
15ミリオン (15億円)の値がつけられている
秘蔵の書があるんだそうです。

図書館にこんなに圧倒されたのは、生まれて
初めてです。

初代から、古い時代の首相の肖像ににらまれつつすすみ、

その後は、カナダ国家元首である、
イギリス王朝の方々の肖像画に

見下ろされて、

最後に、Senator (上院議員会場へ)

赤は、イギリス王朝の、Royalty を
あらわすそうです。

まさに、Red Carpet。

カナダ各地の光景が巨大な絵画となって
壁を彩っています。

Speaker と呼ばれる、議長席が真ん中。

その後ろの王座には、イギリスから女王さまがいらしていて
議会があるときには、出席される。

そのための特別席だそうです。

実際に、エリザベス女王が、この上院議会に
旦那さまと出席されたのは、1960年代以降はないそうです。

その代わり、時に、カナダ総督 (Governor of General )
と、呼ばれる、カナダ人で、女王代理の任務をされている方、
が、出席される時に、座られるそうです。

歴代のSpeakerの名前が掘り込まれている
天井。

あかりは、学校のSocial (社会科)で、学んでいたこともあって、
ここのツアーには参加したかったらしく、
『ママ、ツアー行こうね。』って、
彼女の提案に乗っかっていったんだけど、

色々肌で感じたのか、

『Ottawaに来てみて、カナダの見方が変わった。。。。』

と、一言。

その後、

この橋を歩いて渡って、

向こう側のケベック州に足跡付けに向います。

オタワ川の方から、眺めるParliament Hill

向こう側についたら、

いきなり、全部フランス語表示のみ。

ここ、ツーリストインフォメーションセンターです。

オタワ側では、お店やホテルの人、必ず、二ヶ国語で、
『Hello ぼんじょ~る』って、英語が先で、声を掛けてくれます。

が、ケベック側では、『ぼんじょ~る』。。のみ。。

すみません。。。フランス語わからないので英語で良いですか?
そこから、『OK~』と、ちょっとフランスなまりの英語にしてくれます。

週末なのに? 週末だから? 
ひっそりとした町並みです。

インフォメーションセンターの人が教えてくれた、
チョコレートブティックに、立ち寄ります。

あかり、お友達にお土産物色中。

あら、雰囲気のある建物~。

たら、あかりが、ちらっと看板みただけで、
『ここは、英語とフランス語の語学学校だよ』

やつは、ちょっぴりフランス語も、理解してる。

やるな、やっぱり、カナダの教育。

お、私も、よ~くみたら、英語も書いてあるのに、
気がついた。 『Success Language School』 とな。

ホテルのフロントで、良くしてくれた女の子が、
タイ人だったんだけど、モントリオールで、学校をでて、
こっちのケベック側に住んでて、

オタワ側のホテルに通勤してきてる。。って言ってて、
ケベックのこと、少し教えてくれた。

ケベックは、税金がめちゃくちゃ高い。
でも、医療も、教育も、全て無料。。なんだそうだ。

大学も無料なんだって。

そんなシステムもあるんだね。

って、この赤信号は、理解に苦しむ。
赤、二つ出ないと、ケベコワちゃんは、
気付かない??とか?

そろそろ、空港に向おうか。

このAlexandra Bridge (アレクサンドラ橋)を、

歩いて、Ottawaへ、戻りました。

ホテルに預けておいた荷物ピックアップして、
タクシーで空港へ。

Ottawa空港カウンターの人の親切さに、
またまたビックリ。

チェックインカウンターで、担当してくれた女性の人が、
『オタワ空港ご利用は初めてですか?』

『はい、一昨日ついて、今日、ここから飛び立つのは
初めてです。』

『では、空港内の施設のご案内させていただきます』

『?』 (内心-こんな説明してくれる空港初めて!!』

で、セキュリティーチェックの前と後にある、お店や、
フードサービスや、ゲートなどなど、
にこにこ、教えてくれました。

到着時から、あかりが気になっていた、
この、ブツは、まだ、『More Coming Soon』
の、ままで、補充されてませんでした。

ちぇ、ざんね~~~~ん。

大学生に向けて、気合が、ちびっと入ったか、
あかりは、帰りの飛行機で、Englishの、勉強していました。。

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いろんな人に聞くと、Ottawaは、今が、一年で、
一番、見所のない時節なのだそうです。

春は、世界的に有名なチューリップフェスティバル。
夏は、ジャズに、アートに、フェスティバルが一杯。
お花も一杯。
秋は、黄葉と、紅葉、どちらも楽しめ、
真冬は、リドー運河が、16キロにもわたって、世界最長の
屋外天然スケートリンクになる。。 
(そして、冬は、湿気寒いけど、ロッキーより、ずっと短い。。って。)

なんだぁ、また、行かなくちゃ。

2 件のコメント:

田中 さんのコメント...

2日に渡って読みきりましたぞ。いっき読みはムリでした(笑) 
新しい世界と期待とやりたいことがまた増えましたね。
ふたりの声から、こちらも刺激をもらいました。さらなる話を聞かせてくださいね。そのためにも、大多和邸でのイベント開催を希望します。

「大多和ナイト 近況報告会」 なんてのはいかが?(笑)

小粒 (こつぶ) さんのコメント...

いつも、ご愛読!?ありがとう。

そろそろ大多和亭、考えてます。
でも、光が一時帰国 間近かなので、4月の後半になってからね~。 あと、一月ほど、ご辛抱を。

声かけます~。まっててよん。