2013年6月26日水曜日

資源の力。

2013年6月25日。火曜日。

Facebookを通じて、キャンモア、バンフ、国立公園局、エクスショーの地自体、カルガリーの市長さん、その他、今回の洪水から立ち直る人達を、ボランティア(無料)で応援する数々の団体の、復旧情報のアップデート、現場からの状況報告、何がどこで、どれだけ必要か、などなど、ありとあらゆる、情報が、今は、まだ、行き来できないし、現場の力にはひとかけらにもなれない私にも、どんどん、『変化』と、『進展』のエネルギーを秘めた”動き”として、飛び込んできます。

カナダの人は、こんな事態に、本当に気持ちが良いほど、よく動く。

カルガリー市では、被災していない人が、ものすごい数、あっという間に、被災地に入って、水のくみ出し、がれき、ゴミの分別だし、掃除、大型の家具、その他大型家電の持ち出し、移動の手伝い、家に持っている、ジェネレーター(自家発電機)や、ポンプ、(こういうのを家に持っている人たちが多いってのも、ルーツが大平原地帯の農民、はたまた狩猟民族の、特徴だったりするのかも。。。)、トラック、そんなのを、普通の人々がどんどん持ち寄ってボランティア(自らの意志)で、動き、働いている。

お隣町のキャンモアでも、ボランティアセンターはあっという間に設置、細かい作業まで、機能が始まっていて、今の所は他の町からの援助、援軍なしでも、大丈夫。。っていう勢いだ。

水が引いていき、さまざまな『現場』から、現状が、色んな形で、写真や動画で、入ってくる。

パークスカナダのウエブページに寄れば、山々各所でも、大水で、沢山のトレイルが、破壊されたり、橋が、落ちたり。 現時点では、バックカントリートレイルは前面閉鎖になっている。 ハイキングトレイルも、レイクルイーズ、モレーン湖周辺域は、歩けるし、オープンになったが、場所場所で、クローズになっている場所も、多々。

残念ながら、カナナスキスのゴルフコースは、今シーズンは、クローズの発表。

こんな中、カナダディのお祝いが、7月1日に迫っており、カルガリーも、キャンモアも、バンフも、このセレブレーションは、行うと発表したので、それに向けて、キャンモアバンフ間の国道一号線の復旧工事は、『カナダ人って、こんなスピードで、実は働けたのね。。』って、感動するくらいの勢いで進んでいるのが、空撮から、はたまた、現時点で、行き来が許されている、Roam バス、エアポーターに乗って、通過してきた。。っていう人の言葉から、感じられる。

月末、月明けに向けて、いろんな勢いとエネルギーが、あちこちで、増してきている。

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今回は、この地域では歴史的に、予測されていなかった量の降水量があった。

でも、カルガリーより西(上流)に位置する、全てのダムの保水量が、例年より、低かったことが、今回は、幸いしたそうだ。 もしも、ミネワンカも、キャンモアの貯水湖も、カナナスキスのバリアレークも、満水のところに、この降雨があったら、カルガリーは、もっと悲惨な被害に陥っていた可能性があったそうだ。

さらに、雨が降り続いていた間、気温が低く、山の頂上では、雪。。で澄んだ事が、もう一つの好材料となった。

もし、気温が、もっと高く、山頂まで、ずっと雨。。だったら、山肌を駆け下る水量は、今回の比ではなかっただろうと、言われている。

だから、ミネワンカダムからの追加放水、カナナスキスからの放水が、加わっても、カルガリーの街中では、順調に水位が下がっていった。

日曜日だったか、カルガリー市長の、Nenshi氏が、カルガリー市内を渡る二つの川のうち、エルボー川の水位が、先に下がり、上流のダムからの放水があるために、一時的には、ボー川の水位が、上がる時間帯が現れ、その時、エルボー川と、ボー川の、合流地点では、ボー川の水が、エルボー川をさかのぼる、逆流現象という、今までに、目にしたことのない方角に、水が流れていくことを、私達は、目撃するかもしれない。。っていう、発言を、会見でしているところが、TVに写った。

その逆流シーンは、その後、放送されたのを見なかったので、稀有な状況には陥らなかったのかも知れない。(って、私24時間TVや、FBチェックしてるわけじゃないから、見なかっただけ。。なのかも。。。ですが。)

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カルガリーには、現在、カナダのオイル、ガス産業関連の会社の本社が、数々立ち並ぶ。 彼らのスポークスマンは、『数日の事業ストップは、多くの利益ロスを生むのは事実だが、この先の生産、供給に大きく支障はきたさない。』 と、前向きの発言。

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先週からの数日で、私のカナダって国に対しての思い、見かたがシフトし始めた。

膨大な土地(農地)(森林)という資源、オイル、ガス、その他の天然鉱物資源、ロッキーの氷河を源とする、産業革命以前の、公害を一切含まない水資源、雄大な大自然の恩恵に授かる観光資源。

でも、カナダの最高の資源は、本当は 『人』 だった。

日本の27倍の国土の面積に、東京都の二倍ほどの人口しか住んでいないのがカナダ。

人の資源は、実は数ではなく、質なんだ。

と、あらためて、心から気付きました。

I love CANADA!

(って、生まれて初めてカナダに来た、1984年にも、その後日本帰国後、『カナダ病』と、呼ばれていた私。その病気の再発かもしれません。)

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