1月26日、木曜日。 先週のお話です。。
我が家の17歳になった、娘が、親知らず4本抜き!の手術を受けてきました。
カナダでは、(って、他の国のことは、知らないけど。)この4本抜きのパターンが、かなり一般的。。です。
どうせ、腫れるし痛いなら、一回で。ってことなのか、背景は良くしらないけど、これって、日本じゃ聞いたことが、まるで無かったこと!!!。だったため、初めて聞いたときは、ある意味一つのカルチャーショ~~ックでした。
私の場合は大学時代に、一本づつ、時期をあけて、4回抜きました。
上の歯の時は、さしてひどくならず、1~2日は、痛み止め飲んでたけど、学校も、バイトも、YMCAの水泳のクラスを教えに行ってたのも、休まずにすんだ記憶。。です。
でも、下の歯の時は、(二回のうち一回は、)かなりひどく、根が深く、1日は、まるまる痛み止めを飲んでも、ベットで死んだようにうんうん、痛みに耐えつつ、倒れていた記憶。。
まあ、驚くことに、現代は、技術が進んでいるのか、カルガリーの専門医の腕も良いのか、実質の手術時間は、40分も、かからずに、4本抜きが完了したそうだ。 (お休みをとってくれた光が付き添って行ってくれました。。)
医院に到着してから、即刻待ち時間なしで、受付、流れの説明、支払い、保険手続きの説明、麻酔、手術、リカバリー、そして、出発。。までの時間が、2時間45分。という早技。でした。 (まだ、根が大人並に深く成長しきっていなかったのも、歯が小さめだったのも、良かったらしい。)
とても、手際の良い専門医で、時間にはキチンとしているし、接客も、素晴らしく(光談)、フォローアップの電話も、翌朝8時にきっちりかかってきて、素晴らしい!の一言に尽きる、医療チーム。
って、やっぱり、冷やしたり、痛み止め飲んだり、回復には日にちを要しておりますが。。(丁度、試験が、終わった後。。。だったので、学校をスキップする日数も、ミニマム。。で、すみそうです。。)
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ところで、一般的には、こっちでは、病院は患者を甘やかしてはくれません。 ましてや、成人(老人)患者に、子供相手に使うような、言葉で話しかける。。みたいな、甘ったるいことはしません。(日本でよく見る、あれ、個人的には、気持ち悪いし、止めて欲しい。その患者さんは、社会で、企業で、家庭で、大黒柱だった、立派な尊敬に値する人。。なのかもしれないのに。)
もう、20年以上も昔の話だけど、ガイドしてた時代、可愛そうなことに、ゴルフ中、カートとカートの衝突に挟まれて、すねの複雑骨折で、カルガリーに運ばれ、入院したお客さんがいて、手術にまでなったんだけど、翌日に、筒みたいのを渡されて、それを、尺八吹くみたいに、朝から、一日に何度も、強く吹け!って、言われて、通訳してた私が、『何で??』って、聞いたら、術後は、体が、痛いところをかばおうと、無意識に、呼吸が浅く、弱くなってしまうってことで、怪我の手術からでも、肺の機能低下、はたまた、肺炎を呼んだりすることがあったから、近年は、こうするんだ。。。とかで。 通訳したら、お客さんは、????って、目してた。
さらに、その人は、次の朝から、『骨は、手術でくっついているから、もう大丈夫』って、イスに座らされてた。。
4300gもある、巨大な赤子を産んだ私も、病院で、囲ってくれてたのは、2泊だけだった。(これは、全額保険カバーなので、短くされている。。って面もあるけどね。)
まあ、病院で、病人扱いされない。。ってのは、ひどい症状ではない。生死を問われる状態ではない。。という証拠なんだ。と、解釈するけど。
病気は医者ではなくて、本人の回復力が最終的には治すもの。。っていう解釈のラインがはっきりしているのかも知れません。
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尊厳死は、本人の意思表示があれば、ずっと前から、確立されているし、病気の本人告知は、古くから当たり前だし。
昔、初めて、カナダ人の友達に、『日本は、ガンの告知を本人に隠す。』って歴史があった。。。って話をしたら、『それは、おかしいよね。。その人の命のことなのに、他人だけが、知っている。って、ありえない。』って。 確かに、そうだよなぁ。。って、深く感じた記憶。
人間を、器械のパーツに置き換えて、悪くなったら切り取って、取り替えて。。病原菌、病理細胞は、強い薬で、徹底抗戦。。っていう、究極の対処療法的な、元々の西洋医学的発想は、好きじゃなかったけど、最近は、それに、加えて、東洋的な、病気や、パーツだけではなく、病人を見る。。っていう流れを汲みつつ、いい方向に、変化しはじめている気配も感じられ初めています。
West meet East ! って、料理の世界だけの話ではないようです。
民主主義、個人主義。。の歴史や、解釈の違いだけではない、もっと、もっと根底の、『命』や、『人生』 を、どう捕らえているか。という、発想、思想、そして、哲学、宗教、信念。。の大きな違いが、全て、ささいな、文化の違いの根底に、ふつふつと流れているんだと、思いますが、今は、IT技術や、情報の共有速度の進化によって、今までの違いの大きさと比べて、その距離が近づいてきたりする時代に入るのかも、知れません。
相変わらず、話題が飛んで、すみましぇん。。。。。
つれづれに、長話な、小粒さんでした。
5 件のコメント:
お゛~、私はなぜか親知らずは一本しかありませんでしたが、うちのかみさんは4本抜きでした・・・。本人はかなりしびれてたみたいでしたね・・・、まともにものが食べられなかったので。
私も西洋医学の対処療法は全く好きになれません。
とは言え、病院に長居させない姿勢(それが例え保険制度のせいであったとしても)は、好ましいと思っています。過保護はいけませんよ・・・。
ところで、おっしゃるように、情報の流通がスムーズになることで、いろいろな誤解や思い込みが少なくなる利点って、想像できないくらいすごいですよね!
私は1本だけ親知らずを抜いた記憶があります。確か痛みもなかった記憶ですが・・・
でも、4本抜きはさすがに度胸もいるような・・・
体調管理に気を付けてくださいね~
病院に入院するのも本人の意思で入院する人もいますよ。高齢化社会なので家族が面倒を見られないのが理由・・・とか。
病院にいるとひと月の最低医療保険料でまかなえるとも・・・母から聞いたことがあります。
病状によっては「長居させない」は必要ですよ。その代わり大量の薬が出るんですよ。
私も倒れて救急車で運ばれた時に医者から聞かれたのは「家に帰って面倒見てくれる家族はいますか?居ないようなら入院してください」でした。点滴後自宅に帰りましが・・・
ジョ~さんへ。情報もそうだけど、物流も進化している。。そういう切り口だけからだと、日本とカナダの目に見えない距離、縮まっているね。。でも、まだこの目で、見ぬ国。。(例えばヨーロッパとか、インドとか。。)って、実際、遠いよなぁ。。色んな国に行って見たい。。です。
キーコさんへ。日本の医療のこれからは、ベット不足、医師不足、そして、税収不足。。を思うと、不安な材料が一杯かも。。。。頑張れ日本!!
四本抜きですか。はじめて聞きましたよ。そこからの医療に対する見解、ためになるなぁ。
ま、しかし、頑張ってるあかりちゃん、尊敬します。
私なぞ某千葉の名医にあの無抵抗な診療台で脅されながら、上の親知らず一本ずつ抜いてもらいましたが、それは怖かった。二回とも抜いた後の入院治療付きで、至れり尽くせり。特にアルコール消毒は入念で、断れませんでした。ある意味特殊管理体制で患者はまた足しげく通うに至っております。
Avivさんへ。カナダの社会保障、および、医療事情、私のような、外国人生活者(移民)に対して、カナダ人との差別がまったくない。。ところが、まずすごい。して、いろんな見解、解釈、アプローチの違いは、いつも面白いなぁ。。って思うことです。 そのうち、そんな話題にも、触れてみようかな。
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