2009年11月7日土曜日

地球が、僕らの教室だ。

今日は、長いよ~。心して読んでください。

もう、何年も前の事ですが、お仕事で、アメリカからくる、『Elderhostel Program』に参加されているおじいちゃん、おばあちゃんと、関わるチャンスが数年ありました。

このプログラムは、1975年に、New Hampshre 大学で、David Biancoと、Martin Knowltonという人が始めた、お年寄り向けの、生涯学習プログラム。当初の参加資格は60歳以上であること。(現在は、55歳です。)第2次世界大戦で、大学で学ぶチャンスを逸してしまった世代の人が、大学の寮に泊まり、学食で食事をし、教室で、学ぶ。そんな形から始まったのです。すぐに、プログラムは、大学から外へと向かい、『Youthhostel』並みの、安い宿を利用して、アメリカ、カナダ、各地を旅する学びの移動教室へと変化していったのです。 1985年以降は、プログラムも、多様化し、国際化し、各種のAdventure的なアクティビティーも取り入れられ、"Adventure in Lifelong Learning" 生涯、学び。心の冒険。そんなテーマで、色んな場所、町を回ります。

彼らの旅の行程は、一見、普通の旅行会社が作るものと、そんなに大きくは変わりません。宿泊場所で、食事をして、バスや、歩いて、名所、旧跡、史跡を回り、自由時間があり、買い物、食事。。。

でも、見方を変えると 中身が、大きく違うのです。なぜなら、参加者それぞれが、『学び』を、目指しているからです。(とてつもない、自主的な、エネルギーです。)

彼らには、ありとあらゆる ”知らない事””初めてのこと” ”聞いたことのない話”全てに、興味があり、感性が開いているから、そのエネルギーが巻き起こす、楽しいことがあちこちで起こるので、とにかく、時間の使い方が、ゆっくり たっぷり、上手に設定されているように、見受けました。 (同じ町に、一週間近くいる。。っていうのは、日本の旅行にはあまり見られませんよね。)

その場所の、歴史、地理、文化を徹底的に学ぶ。(時には、教室、時には野外)バスの中も、教室と化し、ガイドや、ゲストスピーカーのお話を一方向に聞くだけでなく、議論、質問。わいわい、がやがや。専門家を招き、講義を聴いて、『フムフム』 『どうしたら、その機関に、寄付できるか?』なんて、話までに、展開することもあり。夜な夜な、ラウンジに集まって、日々の情報交換会や、トランプ、ゲーム、得意のおしゃべり、ジョークで、友情を構築。。そんなわいわいがやがやの、ラウンジの、暖炉の脇で、もうすぐ生まれる、3人目の孫に、せっせと、ブランケットを編むおばあちゃん。。。。

全てのことに、目を輝かせて、楽しそうに、子供のように取り組む姿は、おじいちゃん、おばあちゃんだし、どうしたって、しわくちゃなのに、とてつもなく、かわいらしく、美しく、若々しく見えました。

それと、とにかく、おしゃべり。誰にでも、にこにこ話しかけ、質問攻め。興味、疑問、質問を持つことから、なにかが広がる。と、実感させてくれる人たちでした。

一人のおじいちゃんが、私と会話した後、言いました。『お寿司はまだ食べたことないな。でも、Life is Experience! (人生は経験)だからね。今度、チャレンジしてみるよ。教えてくれてありがとう。』 

『私たちののプロモーション用の、ビデオ。見てね。。』って、仲良くなった、ボランティアリーダーさん(やっぱり、おばあちゃん)が、貸してくれました。その中に、『地球が、僕らの生涯の教室だ。』 響く言葉がありました。

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