2013年10月26日土曜日

バッファローマウンテン。

2013年10月24日。木曜日のお話です。

バンフセンターでは、時折、ランチアンドラーンセッション。。という、12時から、1時までの、ランチタイムを使っての、スタッフが、楽しく学べる、色んなセッションが仕掛けられています。

時に、自然素材を使った、石鹸や、ローション作りだったり、生ゴミから、堆肥を作る方法の伝授だったり、ゴルフのスィングのヒントのクラスだったり、手作り製本のクラスだったり、インド人スーシェフによる、カレー作りのクラスだの、日本人シェフによる、手巻き寿司クラス。

過去を振り返ったら、沢山の、クラスが、行われてきています。

そのほとんどに、参加できてない。。っていう、悲しい歴史?の、私ですが。。


10月24日は、”Buffalo Mountain Lunch n' Learn" というセッションがあって、なんだか、興味がそそられたので、参加してきました。

お話は、長老 Elder Tom Crane Bear (現在、彼の名前は、そのセッションが行われた、マックスベルビルの中の、ラウンジの名前にも、なっています。)と、パークスカナダの、Bill Perryという、Archeologist (考古学者)のお二人からでした。


カナダでは、1877年9月22日、もともと、このカナダの地をふるさととしていた、先住民のBlackfoot族の長たちと、クイーン (英国王妃)の間に結ばれた、Treaty 7 と呼ばれる条約に基づき、彼らは、この地の所有権を、カナダ国家に譲渡。代わりに、Reserve (居留区)と呼ばれる土地の指定を受け、その中では、先人から、受け継いできた、狩や、生活を、そのまま行ってよい。さらに、政府からの、支援金を得られる。という、約束を交わし、生活をその、限定された地域 (Reserve) に移し、それ以外の土地において、ヨーロッパからの、白人(主にイギリス人とフランス人)の流入と開発が花開く時代が、構築し始めた。

その Treaty 7 の中で、保護されることになった、先住民には、Kainai Nation (またの呼び名を、Blood)、Pikani First Nation (Piegan)、Siksika Nation (Blackfoot)、Tsuu Tina Nation (Sarcee) Stoney First Nation (Bearspaw, Chiniki, Wesley)、Assiniboine Nation(Nakota, Dakota, Lakota)
の名前が、リストアップされているらしい。


このTreaty 7の、条約提携の時に、一番のリーダー役を治めた、Blackfoot族 (Siksika Nation)の、現在の長老である、Elder Tom Crane Bear 氏。

http://www.communityfusion.ca/33350/elder-tom-crane-bear/

バンフセンターとのかかわりも深い彼が、この地の、守り神と、彼らが、あがめていた、Buffalo Mountain (バッファローマウンテン)現在の、トンネル山、の、話をしてくださった。

*****************************

ぽつぽつと、お話され、高齢なので、時々、入れ歯が浮いちゃって、『失礼。これが、安定してないと、うまくしゃべれないよ。。』なんて、笑いを誘いつつ。。。。

彼の話のすべてを、ここに、書き綴ることはできないんだけれど、私の心に響いたセンテンスだけを、紹介します。

彼らの叡智は、書物ではなく、長老からの、『語り』 という、伝承で、今に残る。

長老は、すべてを知っているわけではないが(知らないこともあるが)、知っていることは、本当に、知っている。そして、長老は、うそをつかない。

(あれ? 昔、インディアンうそつかない。。ってフレーズ、日本で、はやった時代ありませんでしたっけ??)

インディアンは、(彼が、Indian という言葉を使って話をしたのは、興味深かったです。)もともと、自然のすべてに、神が宿っていることを知っていた。そして、岩とも、木々とも、大地とも、水とも、会話ができた。と。

あなたたち、White People (白人)は、神は、一人と信じたがるが、われわれの文化の中には、多数の神が存在している。

大地は、水のフィルターであり、それを浄化し、木々は、空気のフィルターであり、その気を浄化する。

歴史的に、われわれにとって、バッファローマウンテンは、聖域であり、人々の守り神であったと。

先代の長老の予言で、『この地には、Learning People(学ぶ人々)が、やってくる』という、言葉があり、このバッファローマウンテンの肩に、バンフセンターという、学びの里が息づいていることに、感謝をしている。。。と。

*********************************

長老に続き、パークスの考古学者さんの、プレゼンテーションは、一万年前に、終わったとされる、最後の氷河期の終わりころ、1万3000年前ころには、ここに、先住民の、最初の人々が、生活をしていた、跡が、見つかっている話と、狩りに使っていたと思われる、モリや、ヤリ、投げヤリの先端を紹介してくれたり、現在の、バンフスプリングスの、ゴルフコースに、住居跡が、沢山、残っていたことや、現在の、ダウンタウンのとあるいったいにも、住居跡が、あったお話。。。なんかを、してくださった。


***********************************

氷河期を超え、大陸を超え、他民族の流入や、異文化との対立を超え、さらに、いろんな困難や、苦難や、問題を抱え、そして、それらを、日々乗り越えて、息づく、人類。

これからも、何人であっても、自然や、地球や宇宙のエネルギーに、感謝して、かんがみて、そして、学ぶ人として、生きていかなきゃ。。って。。。

もしかしたら、前世に、彼ら、先住民の仲間だったことが、あるのかもしれない、私!?は、長老の、老いと戦いつつ.の、そして、ぼそぼそ。。と、話す言葉の中に、魂に響く、何かを感じました。


0 件のコメント: