2017年2月19日日曜日

精霊の 森(バンフ)人。 その1。


この世は、目に見えるものだけで、出来ているわけではない。

目に見えない物。見えない場所。見えない事。見えない人。見えない時。

私とあなたの間には、

目には見えない空気が満ちている。

目には見えないエネルギーが満ちている。

目には見えない言葉が満ちている。

目には見えない 酸素を吸って、目には見えない二酸化炭素を吐き、

同じ空気を共有して、今日も、今を生きている。

人は、古代の昔から、言の葉に、魂を込め、時に怨念を裏打ちし、遺伝子情報に刻んできた。今も、刻みつづけている。確かにあると、考えられている、遺伝子配列が語る、言の葉と、そのエネルギーに、人は、実は大きく支配されているかのようだ。

情報。知識。叡智。このそれぞれのエネルギーも、文字に変換しないかぎりは、目には見えない言の葉だ。脳裏に蓄積 記憶されている、されていく、エネルギーだ。


向かおうとする方向性という意図が、裏打ちされたとき、言の葉は、メッセージになる。





私とあなたの間には、目には見えない精霊が住んでいる。

いや、たぶん、世界は、いや宇宙も、精霊で満ちている。地球は、精霊の中に浮いているって言えるくらいなのかもしれない。

精霊が愛する森では、精霊たちが、目には見えない言の葉を、目には見えない泡の中に包んで、ストロマトライトが、地球に初めて酸素を、ぷっと、はいちゃった瞬間のように、透明に、ふつふつと静かに吹いている。

何千年もの時間と共に、U字谷を作り出し、さらに渓谷を刻んできた、氷たちや、水たちの声を微笑みのかなたに聞きながら、太陽の光と、時にやさしく、時に荒くれて駆け抜ける風たちと、一緒に精霊は、笑っている。遊んでいる。

そして時に、小さな声で、耳元に、そして時にものすごく遠くから、目には見えない、そして、音としても聞こえない、メッセージを運んできてくれる。

アスラに宿ったエネルギーのような、悪(嫌悪)を、死にいざなう、怨念燃料の破壊神ではない。

無 (ゼロ)から、1 が、生まれる瞬間の、奇跡に満ちた、命のエネルギーの源さんから、やって来て、何億年も、この地球とともにあり、命の誕生から、そのすべてを見守り、見届けてきた、厳しくも、厳かに優しい、そして森と自然を愛する精霊神だ。

この世は、目に見えるものだけで、出来ているわけではない。

私は、そしてきっとあなたも、精霊と生きている。



3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

守り人シリーズ、文庫でそろってますが、読む?

“+”

小粒 (こつぶ) さんのコメント...

今、時間ない~。でも、次の大多和亭のとき、お持ちくだされば。。。。

読む! 

匿名 さんのコメント...

楽しみに大多和亭を待ってるわ。
“+”