2013年6月23日 (日曜日) <もちろんカナダ時間です。>に書いています。
私のブログの過去2つの記事に対して、日本からのアクセスが、急激に増えました。
沢山の日本人が、カナダ キャンモア、バンフ、洪水、アルバータ、大洪水。。。などの検索ワードで、情報を探しているのが、要因だと思われます。
確かに、日本では、NHKで、一回取り上げられたらしいものの、MSNのネット情報などでは、ざっくり、カナダアルバータ州で、大洪水、10万人避難。。。という、あまりにも、おおざっばな情報しか出回っておらず、思うに、日本サイドの旅行会社でも、現地とのやりとりは、綿密に行って、帰国の手はず、準備、タイミングなど、決め細やかに作業を行っているとしても、『現場情報』を、刻一刻とは、アップしてる暇などは、ないからだろうと思われます。
タウンオブバンフ、タウンオブキャンモア、その他、カナダのTVや、ラジオNewsや、Facebook情報を英語で、読めて理解できる人には、溢れんばかりの、現場からの、刻一刻の映像も、情報も、ありますが、多分、家族をなんらかの形で、カナダ (カナディアンロッキー地区) に送り出している立場の方の中には、そんな、現場の英語情報を、駆使して現場が、手に取るように想像できる人などは、かなり限られているんだろうと思います。
なので、何かの縁で、このブログに到達してしまった方々のために、私の立場から、わかる情報を、まとめて見たいと思います。
大まかな出来事の流れのまとめ。
火曜日夜半から、大きな低気圧が、このあたりに停滞。
木曜日に、キャンモア (バンフの20キロちょっと東)の町のクーガークリークが氾濫を初め、ハイウエイが、まずは水浸し。
その後、ハイウエイに一部に損傷が始まった。(Before and Afterの写真)
キャンモア郊外。
その後、クーガークリークの氾濫が、驚異的に大きくなった。
https://www.facebook.com/meiko.otawa#!/photo.php?v=10152006895978858&set=vb.655548857&type=2&theater
これで、国道一号線トランスカナダハイウェイが、バンフとキャンモア間で、遮断されてしまったわけです。
私は、この土地に住んで、24年。 こんな大きな土砂とがれきで、国の根幹である、ハイウェイが埋まったのは初めて見ました。
この出来事による、怪我人も、死傷者も、巻き込まれた車も、一切無し。これも、カナダの国土の広さ、町や、道路の土地計画、まばらな交通量、発生時のタイミング。。。。いろんなことが幸いしていると言えます。
バンフの町でも、さらに、その北西部でも、雨でしたが、水曜日、木曜日は特に、キャンモア、エクスショー、平原地帯の先住民族の居留地から、カルガリー、そして、カルガリーの南までの、南アルバータ、広範囲が、大雨に見舞われ続けていました。
一気に川を下る水量が増したので、下流域の、膨大な範囲で、洪水が始まりました。
明けて、金曜日には、カルガリーもダウンタウンまで広がる大洪水。
この大自然の水の力で、あちこちで、道路や橋が崩落。 山すその小さなクリークの流れが増して、小さな土石流が合ったことなど、現場から、航空写真から、どんどんとNewsが入ってきました。
週末までに、カルガリーでも、沢山の人が避難勧告を受けました。
(ところが素晴らしい話。。。避難所に身を寄せている人は、ほとんど居ないらしいです。ほぼ、全ての人が、知り合いやボランティアで、自宅に避難をさせてくれる人の元に、身を寄せているらしい。。。思い出します。1988年のカルガリーオリンピックの時、選手には、選手村があったけど、各国の選手の家族は、ほとんど全ての人が、無料で、ホームステイに預かった。。。という、カルガリーの素晴らしい、ホスピタリティー精神が、また、輝いているお話です。)
バンフも、金曜日の朝には、Rocky Mountain Coopという、町外れの、川に近い低い土地にあるビルディングには浸水があり、避難誘導が始まりました。
幸い、バンフは、町の中までは、水は浸入しなかったので、バンフで足止めを食っている(ほとんどの方は、そろそろ、出発できそうですが)観光客の方の安全には、なんの影響もありませんでした。
幸いなことに、水も電気も、食料も、バンフは尽きることはありませんでした。
土曜日の午後8時過ぎから、日曜日の朝方3時前まで、約6時間45分の停電にバンフは見舞われました。そして、日曜日には、携帯電話サービスのライントラブルで、一部の会社の携帯サービスがストップ。。っていう小さなアクシデントには見舞われていますが、お隣町キャンモアや、その向こうのエクスショー、インディアンリザーブの被害の比ではありません。
日本から、ご旅行中の方を心配されている方。
この地区 (バンフ、キャンモア) には、経験値の高い旅行会社関連のガイド、サポートスタッフが居るので、『安全』には、心配はありません。医療サービスや、医療搬送も、どこも詰まっていません。 ただ、予定通り帰れない。 ただただビックリ。っていう体験をされていることは間違い有りません。
温かく、帰国を待ち、迎えてあげてください。
日本から、一時滞在あるいは、現地在住の関係者を心配されている方。
被害の厳しい地区に家を持っていた方は、数名の方が、家には、大きなダメージを受けました。 ただ、みなさん、知り合いや、ご近所、指定の避難場所に身を寄せていて、安全に、無事に過しています。
心配な方は、日本領事館経由で、個人情報の確認をお勧めします。
私は、全てのこの地区の在住者を知っているわけではないし、短期滞在の、ワーキングホリデーさんやら、留学生情報まで、全て把握は出来ていませんが、とにかく、この地区に住む日本人ネットワークは決め細やかにつながっており、温かく、サポートしあっているのは、間違いありません。
Facebookや、Skype、メールで、連絡が全く取れない。。方が、万が一いらっしゃったら、もし良かったら、私のゲストブックで、詳細を教えてくだされば、ここから、できることはお手伝いします。
昨日あたりから、スーパーに食料や、水を補給する、大きな輸送トラックも、バンフにも入って来ています。
バンフキャンモア間で、行き来できなくなっていた状況は、地元の、Roamバスという会社が、その問題を解決してくれています。
Brewster社のエアポートシャトルサービスも、まもなく復興します。
ハイウェイの上下の全ての車線が、元通りになるまでは、それに、キャンモアや、エクスショー、カルガリーの町の全てのクリーンアップと、修復が終るまでは、かなりの時間と費用と労力を要するでしょう。
でも、カナダ人、明るいし、くじけないし、政府の対応も、軍の対応も、情報の開示も、気持ち良いくらい早いし、すっきりしているし、私は、ある意味カナダに惚れ直しています。
地元に同じ大地に足を付き、今という時代を共に生きる周りの仲間と、できることを出来るだけ、やって、積み重ねて、また、前に歩んで行くし、行きたいし、行けると、生きていかれると思っています。
今回、ビックリ体験しちゃった、お客さまたちへ。落ち着いたら、カナディアンロッキーへ、必ず、里帰りしてください。
土曜日朝のバンフの空。
空気は、雨に洗われて、さらに綺麗です。
キャンモア方面にも、青空。
土曜日午後のバンフの町。
スーパーも、普通に沢山物もあり、
人は、静かに普通にお買い物していました。
やっぱり、いつものこの時期とは、比べ物にならないくらい
人は少ないけど。
シェルのガソリンスタンドは、売り切れでした。
でも、ペトロカナダでは、プレミアムガスを、
レギュラープライスで、売っていました。
バンフのBow Riverは、少し溢れましたが、
舗道に土砂をうっすら残して、だいぶ
水量が引き始めていました。
夜は、停電したけど、日曜日の朝は、また、
通常の暮らしに戻りました。
これからも、カルガリー及びさらに、下流域での洪水が
暫くは収まらない見通しです。
すこしづつ、そんなカナダ。。も、ブログにつづり続けようと、
『ガー』なる私は思っています。
6 件のコメント:
はじめまして。
今回の洪水は大変な被害のようですね。
これ以上、被害が拡大されないことを
祈っています。
カルガリーバンフの情報を探していて
たどりつきました。
6/28日(日本時間)に成田からカルガリについてからバンフに旅行予定です。
大手旅行会社利用予定で、
今のところ迂回ルートで4~6時間以上かかる上に、土砂災害があるとすれば、ホテルなどの料金は戻ってこないのと、新しく手配することになったとしても、自腹なので日本時間6/25(火)の18時までにキャンセルするかどうかの判断を求められています。
バンフの現地会社にオプションを申しこんでいますが、今のところ平常運転されているみたいです。
エアポーターなどは再開したようですが
旅行会社利用なのでそれは利用できないかと思われます。
現状ですと、今回は見送ったほうがいいと
思いますでしょうか?
よろしくお願いします。
こんにちは。Yukiさん。今週は、バンフ、キャンモア、カルガリーも、火曜日くらいから、一週間は、晴れる予報が出ています。 キャンモアはもとより、カルガリーの街中の被害があった場所でも、水は引き始めていて、クリーンアップの作業が急速に進んでいます。ただ、被害のあった場所の土砂の量は、とてつもない量なので、時間と労力を要する作業に、担当者は取り組んでいます。
バンフの町自体は平穏ですが、旅行会社さんの言うとおり、カルガリーからは、まだ、一般客は車でバンフに入れません。今日の時点では、エアポーター、および、緊急車両、食料や緊急物資輸送車両のみが、カルガリーバンフ間を動ける状態になったばかりです。
カルガリーキャンモア間も、今は、レジデンスだけの、通行許可で、今日当たりで、バンフにスタックしていた人は、バンフキャンモア地区からは出発できています。
28日までに、ラッキーだったら、この状況からぬけ、一般客の移動が可能になる可能性もなきにしも有らず。。ですが、それでも、せいぜい片側一車線通行か、キャンモアの町の一部は迂回をせざるを得ないので、通常通りの時間配分では動けないと思います。
迂回ルートがどこ経由か、どこから、どこまでを計画しているのかが、わかりませんが、現地の旅行会社、現地ドライバー、ガイドさんは、最大限の努力を日々、悪戦苦闘しています。
28日から、7月上旬は、バンフ周辺のお天気予報は現時点ではとても良さそうです。
難しい判断だと思いますが、もし、安全を第一に、そして、リスクは背負えない、背負いたくない、と考えるのなら、今回の事態が安定してからの再訪を計画されるのが、無難です。
ここは、旅行会社を信じてみようと、強く思えるのであれば、移動の大変さはあると思いますが、滞在は楽しめるはずだし、貴重な経験にはなるでしょう。
ご自身の内面と、ご家族、同行される人とじっくり相談してください。
私は日本の旅行会社の日本サイドでの手配、および旅行条件がわかりませんが、地元のホテルは、土砂災害などの、天災による宿泊キャンセルには、基本ペナルティーは掛けていないところも多いはずですよ。
私が働いているコンファレンスセンターでも、今回のキャンセルには、予約金も返金しています。泊まれなかったお客さんの別泊も、助けてくれるホテルと交渉して、同等の料金で、フォローしてもらえるように、手伝っています。
小粒さん、こんにちは。
早急な返答で助かりました。
昨日から眠れずに、
中々、検索しても情報が見つからなくて
困っていました。
ありがとうございます。
小粒さんから現地の詳細を聞いて、
決心がつきました。
今回はキャンセルして、再訪を計画しようと
思います。
カナダは初めてで、何年も前からの計画でしたので残念ですが、
これだけの自然災害ですと何も言えません。
ロッキーの湖が溶けて、綺麗に見える時期がよくて今を選んでいたのですが、
今の時期は旅費が高額ですね。
また計画を立て直しますので
お得な情報等、色々と教えてください。
今回は本当にありがとうございました。
連絡、ありがとう、ございます。
本当に、お天気だったら最高に綺麗な時期です。
私は、1989年から、1994年までは、現地ガイドでした。今も、ここには、沢山の旅行関係事業者の仲間、知り合いがいますから、またいつでも相談その他、声かけて下さい。
またのご縁がどこかでありますように。
いつにも増して読み応えありの長文!緊張感と共に読ませてもらいました。が、やっぱりカナダって「ホスピタリティ」の国、人なんだねぇ。
雨降って、相当「地が固まる」のでは?と思ってます。
Avivさんへ。緊急時には、一方的な、情報発信をする際は、何月何日何時のどこからの発信か、を きちんとつかんで、時間軸上にちゃんと並べて出せるか、捉えられるかどうか、がチャレンジなんだな。。と、気付き始めています。コミュニケーションは、双方向の、レスポンスの早さと具体性、正確さ、それが、信頼度の高いやり取りのベースになる。。。てのも、日頃に増して感じます。
カナダ人の、こういう事態に見せる、団結心とボランティア精神は、日本ではお目にかかったことないくらい、純粋に、素晴らしいです。
こんな非常事態の中で、見るものは、自然の力と、人の力。どちらも莫大です。
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