2013年8月17日土曜日

2013年夏。極上のStaycation のお話。その3。Columbia Ice Fieldへ。

2013年8月13日。火曜日のお話  (前半戦)です。


今日も、バンフは朝から、晴天です。


今日は、夕べの宴のお開きが遅かったので、のんびり9時30分にセンターお迎え。。
からの動き出しです。
おにぎり、卵焼き、から揚げ、トマト、フルーツ、飲み物、車に積んで、おなかすいたら、朝ごはんにつまみながらって感じで、のんびり観光ドライブスタート!。

私の心の中の予定では、アイスフィールド (大氷原)まで行くと、
片道180キロ、往復360キロ越えの観光だし、
とまる場所を絞って、ひとつひとつをじっくり観光~。

って、思ってた。

最初は、Peyto Lake まで、一気に走り、
Bow Lakeには、帰りしなに寄れば良いかな。。

なんて、思ってた。

と。こ。ろ。がぁ~~。

93号線 Icefield Parkway
(世界で一番きれいな、氷河観光用道路です。)
に、入って、北上を始めると。。。


普段だったら、もっと朝の早い時間じゃないと、
こんなに湖面が静かはありえない!!!!!。


Bow Lake が美しすぎた!。


車窓からの観光なんて、言っちゃいられん。
こんなきれいな湖で、まったりしない手はありえない~。


午前中のこの時間に、めぐり合えたことのあるこの湖の景色の中では、
24年を超えて、バンフに住んでいるけど、
まじ、初めて。。っていう勢いで、
きれいだった。

ちっとも、事前情報のない、3人組さん。

だれの、いつの、何の行いがよかったの?

それとも、私たち全員の、人間関係化学反応が、
よっぽどおよろしかったか。。

私の観光史上に残る、美しい景色を、
みんなで見ることができました。

すごい、すごい、すご~~い。

案内している、私の心の中の声も、大騒ぎぃ。


このあたりでは、夏の終わりを飾ってくれる
FireWeed (ヤナギラン)が
湖面の色に映えている。


素敵な一日の始まりの予感。


次に立ち寄った、Peyto Lake 
(ペイトー湖)も、すがすがしく
美しい。


何にも、説明付け足さなかったのに、
Megumiは、熊の手の形みたい。って
すぐわかった。


光線の入り具合で、写真に映し出される空の青の
色が、微妙に変わります。

こっちの青が、上の写真よりも、
実際の青に忠実に発色している感じ。

実はぶたちゃんは、昔、写真部だったことが
あるんだって。(知らなかった)

新しいカメラも新調して来てて、取り扱い説明書の
読み込み不足? をそこここで、克服しつつ、
シャッター切る手が止まらない。。状態に、
日々、陥っていきました。

Bow峠を越えて、
ミスタヤの谷に下りていったら、
今度は、


Waterfowl Lake
(水鳥湖)が、
またまた、静かな湖面に、
シェフレン山を、写していた。

(主婦連じゃないよぉ。)



なんということでしょう。

(あの、ビフォーアンドアフターのナレーションのように
読んでね。)


こんなにどこに行っても、きれいだと、
『きれい!』っていう、感動の大きさと、
心の振動で、
名前も、場所も、山の形も、物理的、論理的記憶は、
全部ふっとんじゃう勢い。。。。。

じゃなかった? 


このブログ記事を、記憶をたどる、
呼び起こす、ガイドラインにしてくださいませ。


途中、トイレ休憩できる場所は、限られているので、
セオリーどおり、こちら、
サスカチュワンリバークロッシングで、休憩少々。

のあと、


一気に、次のサンワプタ峠に向かって、
大きな丘、Big Hill 展望台に上る。


ガイド時代に、写真なんてとったことなかったけど、
今日の、このブライダルベールフォールズは、
なにやら、おぞそかなエネルギーを発していて、
きれいだった。

なんとなく、心を引かれて、一枚。


やってきました。コロンビアアイスフィールド

最後の氷河期、ウィスコンシン氷河期からの遺跡の
大氷原。

そこから、谷に流れ出している、アサバスカ氷河。。

っていう、氷の川の上に、
雪上車観光に向かいます。

二つの写真は、この100年ちょっとで、どれだけ、
氷河が溶けて、後退しているかが、はっきりと
わかる展示。

温暖化現状。

ようやく、こういう大自然の中での、変化を通してだけでなく、
都会でも、異変を肌で感じられる時代になっているせいか、

みんな、真剣に、見入っていました。


アイスフィールドセンターの中も、昔とは大きく変わってて、
一般観光客は、チケットを買ったら、すぐに、でも、ちょっと休憩してからでも、
好きな時間に、シャトル乗り場に向けて並べて、
順番がきたら、乗れる。

っていうシステムに変わってた。

合理的。

『今日は、込んでるから、30分から、45分まち。』とチケット売りの
スタッフに言われたのに、

実際は、20分の、行列まちで、シャトルに乗れた。

本当に、ここでも、良いお天気が続く。



昔はぼろぼろのスクールバスがシャトルだったのに、
今は、その昔、新車で、走ってた、Brewsterの、47シーターが
シャトルで走っている。


シャトルで乗り換え口まで行った後、
この大きな雪上車に乗り換えます。


昔は、一つ一つの雪上車に周囲の山の名前がついてたんだけど、
今は、すっかり、カラフルおしゃれな装いになってます。


毎年、氷河を覆っている土砂のモレーンの道が、
下の氷が解けるにつれて、形を変えてしまうので、
前回、Yukiちゃんの里帰りの時に乗った、
何年か前より、ずっとずっと、
傾斜がきつくなってる感じ。

ゆっくりと、急斜面を降りていって、


氷河本体の上にでます。


氷の川は、動いているので、波打っているような、
クレバスの亀裂が、たくさんです。


こんな写真も、乗車中に回ってきました。


しばらく、氷の川をさかのぼって走った場所で、
実際に、氷河時代の遺産の、氷の上に降りられます。


私がガイドしてた、たったの20年前と比べても、
はっきりと、氷河の総量が減って、やせちゃったのは
歴然なんだけど、


それでも、いまだに、残るこの氷河の氷の川には、
今日は、改めて圧倒されました。


日本からのお客様は、こんな格好で、氷河吹き降ろしの
冷たい空気をしのいでいます~。

う~ん。この場所こそが、究極の避暑地。
まちがいなし。


あの、氷の段々のむこうに、東京23区が埋まってしまうくらいの
大きな氷の湖、大氷原が残っています。

現在、地球上を循環している水は、すべて、
産業革命以降の、人類が生み出してしまった
なんらかの、公害をまとっています。

氷河、氷原だけが、産業革命以前よりも、はるか、
はるか昔に降り積もった
雪、つまり、地球の公害をしらない、ピュアな水の
最後の水源なのです。

北極、南極の二つの極点と、
この氷河、氷原の氷の融解は、実は、
地球環境には、おおきなバランスの崩れを呼びます。

きれいな真水の水源も、
こうして、今は、刻一刻と、失われつつあります。

世界中で、海面上昇、
大きな台風、ハリケーンを引き起こす水の資源、
つまりは、動き暴れまくれる水の資源が現在地球の表面では
増え続けています。

急速な氷河の融解が、人間の生活、活動
(二酸化炭素の大量放出による、温室効果、および、
オゾン層の破壊 )によって、
加速されているという事実は、もう、この20年、30年は
ひたひたと 続いている感じです。

また、新たに氷河時代に突入しないかぎりは、
失われ続けるこの氷河。

今日は、解けてごうごうとながれる、水に、
なんだか、触れたくて、初めて、飲んでしまいました。

(周りの山からの、砂とか、雨が運ぶ空気中の汚れが、降り注いでいるので、
氷河どけの水にも、少々不純物が混ざっているのは否めませんが)

(ガイド時代、実は、飲んだことはありませんでした。。)


お約束どおり、


雪上車のドライバーさんが、


あっちバック、こっちバックが、いいよぉ。
って、3枚写真を撮ってくれました。


かおるちゃんは、この場所が、
今回のロッキーで、一番心に残った場所になった。って
後で、教えてくれました。

本物の氷河の上に、立てる。って、ことが、
どれだけ、貴重なことか。

ガイドしていた時代には、
なれっこになってて、忘れていたか、失っていた感性を、
もう一度、目覚めさせてくれたような、今日の体験でした。


やったね~。
カナダ、最高~。


溶け水、触って、


ちょっぴり味見して、


20数分間の、貴重な氷河体験は無事終了。


アイスフィールドセンターに戻ってきたら、ぽかぽかに暖かく、
このデッキで、ゆっくり、カフェテリアから持ち出したランチを
食べて、おしゃべりしてま~ったり。

こんな優雅に、この場所で時間を使ったのも、
ガイド時代にはなかったこと。

(ここだけの話、ガイドって、どこに、何時。。って決まっている
行程をやっつけて、日程をこなしているので、
楽しいより、忙しい、苦しい。。って瞬間をお客さんには
わからないように、でも、実際、時に、味わっちゃったりしているわけです。いつも
いつもじゃないけどね。意外と大変なお仕事なのです。
サービスして、お金を頂く。っていうお仕事のサガではありますが。

だから、本当に、カナディアンロッキーを心から楽しめるのは、
純粋なる観光客ステータスの人。ってことです。)


駐車場にも、昔はなかった展示物。


子供らの、水泳や体操や、キャンプのリーダーしていた私たちは、
こういう、子供が喜びそうなものでは、すべて遊ぶ。


スノードーム山の頂をすっぽり包む、のドーム氷河も、きれいでした。


熊の親子も、いるよぉ。

(New Yorkに、いる、Kuma リーダーは、お元気でしょうか?) 


楽しい一日はまだまだ、続く。

大氷原からの、岐路と、その後のお話は、次の記事。。。
に、続きます。 

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ヤギとクマがあるなんて知らなかった。
今度行ったら、絶対触ってくる。

“+”

小粒 (こつぶ) さんのコメント...

実は、写真に撮ってないんだけど、+ さんには、もっと嬉しい、Gold Eagleもいたんだけど。。 知ってた??

小粒 (こつぶ) さんのコメント...

golden eagle ー typoしました。