2014年6月8日日曜日

野生動物との共生。。。を、思うとき。。

2014年6月の、第一週のお話です。

私の働いているバンフセンターは、バンフの町の、トンネルマウンテン。。という、
遠くから見ると、眠っているバッファローに見えることから、

Sleeping Buffalo と、呼ばれている小さな山の肩に
位置しています。

ここ小さなバンフの町は、
原生林の中に、小さく存在している、

こじんまりとした町。

(最近の週末の人出と人気は、
町のキャパシティーオーバー気味ですが)

町の中心からはちょっと離れたバンフセンターのサイトで、

先週、こんなことがありました。
(Video ご覧ください)


朝方、センターのお客さんが、道をあっちに行ったり、こっちに渡ったりする
落ち着きのない、メスのエルク (オオツノシカ)と遭遇。

危ないので、センターのセキュリティーが出動。
国立公園局に連絡。Conservation Officer (自然保護官)が、やって来て、
周辺を調べたところ、

センターの、フロント、宿泊施設である、プロフェッショナルデベロップメント
センターの建物のすぐ脇に、

うずくまっている、バンビ(生まれて時間のあまりたっていない、
白い、斑点のある赤ちゃんシカ(calf) を発見。

道を挟んだ、山側の、森の方へ、移動させた。。。

っていう、インシデント。

多分、母子で、その場所で、夜を明かしたんでしょうね。

**************************

ビデオを見るとわかりますが、

母シカは、子供を、守ろうと、果敢にも自然保護官に、
何度も、何度も、にじり寄ってきてる。

人様の、安全確保のために、何度も、追い払われつつ‘。。。

最終的には、無事に、母子で、合流できて、良かったです。

***************************

今年は、山の上の雪解けが遅いからか、
まだ、沢山 残っているからか、

町周辺での、熊の目撃情報が、バンバン。

動物たちは、一番、谷の標高の低い場所にある町に、

いやがおうでも、降りてきちゃう。。っていう、時期。

赤ちゃん連れの、エルクの母さん。。熊には、十分に気をつけて。

(この母エルク、首に、GPS 付きの、首輪つけられていますが、
行動観察用に、パークスから、つけられてるもので、野生のエルクです。。
以前にも、何か、人間様との、小競り合いを、経験している固体かもしれません。)

**************************

野生動物と、人間様の、共生、共存。。。

を、思うとき、はじめに、『縄張り』を仕掛けて,
暮らしていたのは、

動物だよな~~~。。と、思うわけです。

野生動物には、徹底的に、餌付けしない、
ごみをあさられたり、えさに成り得るものが、町にある。。ってことを、

経験的に教えない。

それでも、人類との、接触や、危険度が高くなってしまったときだけ、

リロケート。。と言って、

人間様が、わなを仕掛けたり、催眠銃で、眠らせたりして、
静かに、捕まえて、移動させたりしてる。

でも、リロケートされても、動物は、本能的に『行きたい場所』は、
覚えているらしく、

エルクも、熊も、やっぱり、何キロも、旅をして、

それまで居た場所と、近い場所に帰ってくるらしい。

*************************

彼らの、生活の場である、大自然と、彼らの命に、
迷惑をかけないように、でも、その自然を人間様も、
十分に、味わい楽しめる。

ここ、バンフ国立公園では、
そんな世界が、そんな暮らしが、長年にわたって、維持されてきた。

なんとか、かんとか、バランスを取ってきていた時代を、
構築してきてる。

これからの未来にも、そんなバランス感覚を、
失わないで、暮らしていけたらなぁ。。。。。

と、思うわけでした。


0 件のコメント: