2014年6月の、第一週のお話です。
私の働いているバンフセンターは、バンフの町の、トンネルマウンテン。。という、
遠くから見ると、眠っているバッファローに見えることから、
Sleeping Buffalo と、呼ばれている小さな山の肩に
位置しています。
ここ小さなバンフの町は、
原生林の中に、小さく存在している、
こじんまりとした町。
(最近の週末の人出と人気は、
町のキャパシティーオーバー気味ですが)
町の中心からはちょっと離れたバンフセンターのサイトで、
先週、こんなことがありました。
(Video ご覧ください)
朝方、センターのお客さんが、道をあっちに行ったり、こっちに渡ったりする
落ち着きのない、メスのエルク (オオツノシカ)と遭遇。
危ないので、センターのセキュリティーが出動。
国立公園局に連絡。Conservation Officer (自然保護官)が、やって来て、
周辺を調べたところ、
センターの、フロント、宿泊施設である、プロフェッショナルデベロップメント
センターの建物のすぐ脇に、
うずくまっている、バンビ(生まれて時間のあまりたっていない、
白い、斑点のある赤ちゃんシカ(calf) を発見。
道を挟んだ、山側の、森の方へ、移動させた。。。
っていう、インシデント。
多分、母子で、その場所で、夜を明かしたんでしょうね。
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ビデオを見るとわかりますが、
母シカは、子供を、守ろうと、果敢にも自然保護官に、
何度も、何度も、にじり寄ってきてる。
人様の、安全確保のために、何度も、追い払われつつ‘。。。
最終的には、無事に、母子で、合流できて、良かったです。
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今年は、山の上の雪解けが遅いからか、
まだ、沢山 残っているからか、
町周辺での、熊の目撃情報が、バンバン。
動物たちは、一番、谷の標高の低い場所にある町に、
いやがおうでも、降りてきちゃう。。っていう、時期。
赤ちゃん連れの、エルクの母さん。。熊には、十分に気をつけて。
(この母エルク、首に、GPS 付きの、首輪つけられていますが、
行動観察用に、パークスから、つけられてるもので、野生のエルクです。。
以前にも、何か、人間様との、小競り合いを、経験している固体かもしれません。)
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野生動物と、人間様の、共生、共存。。。
を、思うとき、はじめに、『縄張り』を仕掛けて,
暮らしていたのは、
動物だよな~~~。。と、思うわけです。
野生動物には、徹底的に、餌付けしない、
ごみをあさられたり、えさに成り得るものが、町にある。。ってことを、
経験的に教えない。
それでも、人類との、接触や、危険度が高くなってしまったときだけ、
リロケート。。と言って、
人間様が、わなを仕掛けたり、催眠銃で、眠らせたりして、
静かに、捕まえて、移動させたりしてる。
でも、リロケートされても、動物は、本能的に『行きたい場所』は、
覚えているらしく、
エルクも、熊も、やっぱり、何キロも、旅をして、
それまで居た場所と、近い場所に帰ってくるらしい。
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彼らの、生活の場である、大自然と、彼らの命に、
迷惑をかけないように、でも、その自然を人間様も、
十分に、味わい楽しめる。
ここ、バンフ国立公園では、
そんな世界が、そんな暮らしが、長年にわたって、維持されてきた。
なんとか、かんとか、バランスを取ってきていた時代を、
構築してきてる。
これからの未来にも、そんなバランス感覚を、
失わないで、暮らしていけたらなぁ。。。。。
と、思うわけでした。
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