何か、楽しい事とか、大きなイベントが近づいてくると、『もういくつ寝ると~』って、子供の頃みたいに、ついついカウントダウンしたくなりますよね。
昔、メンタルの子供達の施設で働いている時、この次なるイベントを、いつ、知らせるか。。が、大きな問題でした。 (校外への、お買い物、遠足、親御さんとのイベント、運動会、水泳大会、バザーやら、一泊旅行。。などなど。以外と盛りだくさんだったなぁ。)1,2年目に担当していたクラスには、ある程度、事前に、どんなイベントがあるかを、少しづつ、伏せこんで、イメージさせておかないと、『普段と違う』ことに、抵抗をしめし、動けない子がいたり、また、逆に、あんまり早く知らせてしまうと、来るべき、”非日常生活” への、期待、喜び、興奮がどんどん構築して、毎日、興奮状態で、へらへら、けらけらが、収まらず、日常生活に支障をきたす子、が一緒のクラスにいて、ものすごく、私たちクラス担任は苦労しました。
当時15歳の、あけちゃん。彼女は、『1から10』までは、歌えば、数えられたけど、カウントダウンは、『5』からしか数えられなかったので、5夜以上前に、イベントを知らせてしまうと、『あ、あと、5つ寝ると~』と、始まってしまい、4つ、3つ、2つ、1つ。。とカウントダウンして、その日! (あけちゃんの思う、その日)が、当日とずれてしまうと、パニックおよび、怒りが爆発し、泣いて、泣いて、泣いて。 疲れ果てるまで、怒って泣いて。。自傷して、自分で自分を引っかいて、穴が開くほど傷つけ、血を流し、大変でした。。。なぜか、途中で、3つを2回数えたり、2つから、3つに戻したり、、っていう自由(ごまかし)は利かなかった。。。(文字、数字の読みかき、判別も、ほとんどできない子だったのに。。)
同時に、おなじクラスにいた、14歳の のりちゃんは、日頃と違う、お洋服を、用意して、突然着せようとしても、『毎日が同じでなきゃいけない』彼女は、いつもの普段着を持ってきて着てしまい、いつ、どの朝に、お出かけ用の服を着るかを、伏せこむのに、時間がかかり、苦労しました。 (伏せこみ。。というのは、時間をかけ、同じ事を、同じ言葉と表現で、何度も何度も伝え、伝えたい事実を、事前に、しみこませる。描けるように仕向ける働きかけ。。とにかく、柔軟性がなく、イレギュラーなこと全てに、向き合えない子が多かった。) のりちゃんは、言葉を持っていなかったので、あるときは、すんなり、あるときは、ものすごく抵抗する。。その彼女なりの区別の、基準が、どこにあるのか、はっきり、明確に、私たちに理解することはできなかった。 (体調、お天気、担当の先生の笑顔のレベル、前日のすごし、その日の朝の気分。 全てが、ミックスしているんだろうとは、想像できたけど。)
数字が自由に操れて、季節がわかり、カレンダーで、計画を立て、予定をあわせ、準備ができる。
運動機能や、知能が、ある程度までは、放っておいても、統合、発達していく私たちの体。 平均的に、育ち、成長していくエネルギー。 それって、見方をちょっと変えると、だれにでも、『普通』のことではない。
親や、保護者に、いちいち、あーせい、こーせいといわれなくても、成長できる力、きちんと、使えば、伸びる基本的な能力を持ち合わせて生まれてきているっていう『健康』だけでも、ありがたいこと。
(必要以上に、親が、あーせい、こーせい言って、指示ばっかり出していると、一般の子供は、素直な子ほど、『指示待ち』のくせがつき、自分で考えなくなる。時間の経過とともに、そのうち、『指示』 そのものの 良し悪し、やら、好き嫌いやらを、評価し始め、物事がうまくいかないことを、ひとのせいにし始めますが。。。
何につけ、物事あれこれ、人のせいにしがちな人は、実は、自分で、決めたり、判断したり、選んだり。。という責任と、喜びを持った経験が、少ない種類の人なんじゃないかな。。と思う。。)
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もうすぐ、春休み。(まだあと、3週間。でももう、3週間!) 春休みには、わが家には、また、楽しみなイベント予定が。そこに向かって、”あれこれ準備中” でカウントダウン。この感じ、最初の大きな幸せの時間。ですよね。。。
もういくつねると~。。。。。。。
2 件のコメント:
私の長年のあだ名は”オスギ”でしたが、小学校の一時期”あけちゃん”でした。ちょっと話がずれましたが、久々に耳にする響きに驚きました!
施設の子供達、みんな色んな障害や、問題を抱えてたけど、ものすご~~~く、私には、愛らしく、かわいく、いとしい存在だったんです。 命の色、音、温度、一杯気づかせてくれた子達。。。四半世紀近くたって、みんなどうしているかな。。と、心をはせます。
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