相田みつを。。さんの本の題名です。 (彼の一行詩でも、あります。)
(1924<大正13年> ~ 1991: 書家、詩人。。)
荒っぽい、筆がきの文字で、ぽつぽつ、つぶやいているように、書かれている彼の詩には、じんわり響く何かがあります。
何年か前に、誰かに頂いたこの本が、我家の本箱の端っこに、置かれたそのときのままの姿で、じっとしていて、今朝、ちょっと呼ばれました。
開いてみると。。。
何度か読んだ事のある言葉が、また、心の中に響き渡りました。
(以下、抜粋)
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みんなほんもの。
トマトがねえ
トマトのままでいれば
ほんものなんだよ
トマトをメロンに
みせようとするから
にせものに
なるんだよ
みんなそれぞれに
ほんものなのに
骨を折って
にせものになりたがる みつを
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欠点まるがかえで
信ずる み
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ひとりに
なりたい
ひとりは
さみしい みつを
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しあわせは
いつも
自分の
心が
きめる み
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子供へ一首
どのような
道を
どのように
歩くとも
いのちいっぱい
に生きれば
いいぞ みつを
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道 みつを
長い人生にはなあ
どんなに避けようとしても
どうしても通らなければ
ならぬ道
というものがあるんだな
そんなときはその道を
だまって歩くことだな
愚痴や弱音は吐かないでな
黙って歩くんだよ
ただ黙って
涙なんかみせちゃダメだぜ
そしてなあその時なんだよ
人間としていのちの
根がふかくなるのは
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人の心の深いところに響く言葉は、年月を経ても、色あせる事もなく、古臭く聞こえることもない。
文字という形に、託され、きっと、ずっと、生きつづける。 人に血の通う限り。
本当に、悲しい時、本当に辛いとき、心のそこから迷い悩んでいる時は、その感覚や、事態を、言葉にすることは難しい。
でも、じっと耐えて、それを過去に出来た時、自分に起きたことなのに、客観的に見つめられるようになったとき、経験が、言葉に出来るようになる。 そして、たぶん、自分の人生の根が、少し深くはったことに、気づく瞬間に出会うんだ。
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今、辛い人。
今、悲しい人。
今、寂しい人。
今、苦しい人。
今、迷っている人。。
きっと大丈夫。
明日は新しい。 こつぶ
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